SPに関するQ&A


SPとは何のことですか?

SP(模擬患者)とはSimulated (模擬)Patient(患者)のことです。医師や看護師を目指している学生さんの前で、患者さん役を演じる人のことです。あらかじめ用意されたシナリオに沿って学生さんの質問に答えたり、血圧や体温を測ってもらったり、ベッドから車いすへの移動、そして時には髪を洗ってもらったりします。学生さんにとって人生で出会う最初の「患者さん」です。

SPさんにはどのような人がなっているのでしょうか?

現SPさんには年齢・性別を問わず、専業主婦、退職後の方、大学関連職員、会社員の方など、さまざまな方がおられます。今のところ、久留米大学医学部SP会には30人近くの方にご登録いただいています。学生さんの親族はSPさんにはなれません。久留米大学の取引先の社員さんは個人の資格でならばSPさんになれます。

実際にどんなことをするのですか?

年に4~5回、SP養成セミナーを開催しています。参加していただくことでSPさんとして活躍できるようになります。また、年に1~4回ほど、学生さんのために患者役をしていただきます。

SPさんはどこで患者役をするのですか?

SPさんにお越しいただくのは、看護学科では演習の授業や試験、医学科では診療技能試験です。

「標準化SP」とはなんですか?

正確にはStandardized Simulated Patient (標準化されたSP)と言います。医学生の問診力をテストする医学科4年と6年の試験において、学生から聞かれることに対してシナリオどおりに答える役目です。すなわち、どのSPさんが演じても同じ答えをしていただくように「標準化」された問いや回答をする状態を言います。

SPを引き受けるとなにか利点やメリットがありますか?

  • 医学生や看護学生に対する教育(医学教育)に貢献できます。
  • 本来の自分とは異なるキャラクターを演じるという体験ができます。
  • 健康や病気に関して考える絶好の機会となります。
  • 久留米大学医学部SP研究会のメンバーシップとして認定されます。
  • 医学教育に貢献していただいたことに対する感謝状を差し上げます。
  • 他の大学のSP養成を視察する機会を準備します(旅費がでます)。