R2016-1


「成績と環境因子についての調査」についての説明文章

久留米大学倫理委員会承認番号:15232
※第48回医学教育学会大会(大阪)で発表しました(平成28年9月14日更新)。

1.研究の目的と意義

医学生が学生生活の中でどのような取り組みによって学力を培っていくかは、学生個人としても大学としても興味のあるテーマである。しかしその情報は 不足しており、更なる情報収集を求められている。また、それぞれの取り組みが本当に正しい方向へ導くものとなるのか、その疑念は常に付きまとい、指導側と 学生側ではお互いが学力向上という共通の目的を有しながらも、その立場と視野の相違よりすれ違いもまた起きてしまう。

そこで本研究では、学生の視点から見て学習にはいかなる因子が関わっているのか、さらに医学生の学力と学生生活との関係性を調査することを目的とした。

2.方法

平成27年度に第4学年が授業(社会医学実習内)の一環にて取得したアンケート(364名)を用いて解析を行う。アンケート(添付)は連結不可能匿名化処理を施し、個人が特定できないよう配慮している。

成績に関する基準としては「席次」を用い、個々の席次を直接は用いず、各学年の人数を元に席次を上位中位下位の3群に分け、アンケート回答者がそれぞれどの群に属するかと生活習慣に関する項目に回答してもらった。

上記について、それぞれの群の生活習慣から学習に対する態度や方法、部活への関わりなどどのような傾向がみられか因子分析を行う。

解析は席次上位群、中位群、下位群の3群に分け、それぞれの群と生活環境(就寝時間や勉強時間、部活動など)の何れに相関があるか統計学的手法により行う。

3.研究に参加することにより期待される利益

対象学生においては、学会発表後に医学教育学会の抄録で内容の確認ができる他に医学教育研究センター発行のニュースレターにて要約を開示するため、生活習慣と学力との関係性を把握できる。

4.個人情報の保護の方法

連結不可能匿名化によるアンケート情報なので被験者の特定は困難である。

5.インフォームド・コンセントのための手続

連結不可能匿名化されているため、改めて同意取得は行わない。但し、医学教育研究センターのホームページに調査内容を告示し、本研究の公表時期等について逐次、対象者が把握できるよう公開する。また、学内で配布しているニュースレターにて本研究の要約を開示する。