R2015-2


「医師国家試験の結果に影響を与える因子の解析」についての説明文書

久留米大学倫理委員会承認番号:15111
※ 一部内容を含む論文(久留米医学会雑誌79巻 6/7号)が公開されました。
※ 第48回医学教育学会大会(大阪)で発表しました。
※ 医学部医学科の卒業生の方は「こちら」もご覧ください。

1.研究の概要と目的について

医学部で執り行われる医学生への教育は良き医師を育てるための人間教育と、医師として必要な知識と技能を身に着けさせる事を目的としており、必ずし も医師国家試験の合格だけを目標とするものではありません。しかしながら、現実的には、医学部を修了した学生が医師として独立するためには、医学部の所定 の過程を修了するだけでなく、国の定める医師国家試験に合格することが絶対条件となっています。結果的に、医学部では医学教育を充実させる一方で、学生の 医師国家試験受験の支援も行う必要があります。そこで本研究では医学部で執り行われる医学教育が医師国家試験の結果に与える影響について解析し医学教育と 医師国家試験の結果との相関性・関係性を研究することを目的としました。さらには、分析結果を考察し、様々な媒体(学内発表、学会発表、論文発表など)を 通じて公開し、今後の医学教育の質をより高めていくこともこの研究の目的です。研究には医学部教務課の管理・所有する教務データ(入学試験、各席次、各科 試験、CBT、OSCE、総合試験の成績など)および国家試験の成績を使用いたします。

2.研究への参加の自由について

研究への参加は自由意志であり、参加しなくても不利益を受ける事はありません。また研究に参加されない場合は、研究データより除外いたします。

3.同意の撤回について

この同意に関しては、いつでも不利益を受けることなく撤回することができます。また同意されない場合は、研究データより除外いたします。
同意撤回受付は研究成果の公表前までとなります。
※ 同意書、および同意の撤回はこちら(R2015-2)から。

4.研究組織と研究期間について

この研究は久留米大学医学部医学教育研究センターにて取り扱われます。研究期間は、平成27年度8月の倫理委員会承認後より平成32年度末 (2021年3月31日)までとしますが、研究終了後も、将来の教育に役立てるために集計データについては久留米大学医学教育研究センターにて保管いたし ます。

5.研究に参加することによる利益と不利益について

この研究は久留米大学医学部の教育業務評価の一環であり、研究に参加、不参加の何れにおいても不利益は生じません。一方で、対象学生においては、大学教育の質が改善されることによる利益を受けると考えられます。

6.個人情報の保護について

研究に使用する個人情報ついては取扱を限定し、当該研究のみに使用します。また成果公表の際には、個人を特定できる情報については全て匿名化します。

7.個人情報の保管について

大学の教育業績に関するデータであり、大学に継続的に管理・保管を行う義務があると考えられ、大学の重要な情報資産の一部でもあります。また、今後 の教育改善において、適時比較対象として用いる必要もあるため、研究終了後も全てのデータは医学教育研究センターにて厳重に保管いたします。